東京店の川本です。
今日から2月。急遽沖縄で仕事が入り、東京本社から6人も大挙して出張したものですから本当に忙しかったです。そんな時に来店のお客さんが重なったりして。まあこんな時期に忙しいのはありがたいことですが。
昨年末頃から急にはまってるんですが、実はトムウェイツなんです。これまで全然といっていいほど関心がなかったのですが、やはり年齢による変化しょうか。ドラマ「不毛地帯」のエンディングで流れている曲は彼の初期の傑作「Tom Traubert's Blues 」です。すごい声だと思って聞いていた方も多いと思いますが、一回聞いたら忘れられない嗄れた歌声です。「酔いどれ詩人」という異名で知られ、場末の飲み屋にながれていそうなピアノ演奏、市井の人々の心情をユーモラスに描くアーティストです。
正直言ってこの人がこれほどの素晴らしい楽曲を生み出していたとは、知らなかったのは無知もいいところです。特にデビューアルバムの「クロージングタイム(1973)」はまさに捨て曲なし、池袋「bar sora」でグラスを傾けながら聞くと泣けます。24歳にしてこの内容は老成しているというか、なんというかすごいですね。商業的には全く成功しなかったといいますが、関係ありません。そして「bar sora」はこの音のためにあるようなバーだと今日つくづく思いました。渋い。