東京店の豊田です。
靴はビジネスシーンでは重要なアイテムの一つで、私も靴選びは大好きです。
ですが業界的には靴も少子高齢化によりマーケットが縮小するのは避けられないようです。そんな中、これまでもいくつかオーダーシューズはありましたが、なんと国内生産で39万9千円のオーダーシューズが登場したというのです。
靴小売大手のAB○マートが、AB○マート・ビスポークサロンを銀座にオープンしたのです。完成までの期間は6カ月以上!という超高級フルオーダーメイドシューズを扱う工房だそうです。すごいですね~、はたしてどんな 注文・製作過程があるのでしょう?
私が専門店さん(テーラーさん)から聞いている話ですと、一般的なオーダーシューズは、オーダーといってもパターンオーダーがほとんどで、素材や色の見本を見ながら商談をしても出来上がりがお客さんのイメージしていたものと違ったりすることが多い、とのことでした。
このAB○マート・ビスポークサロンでは、今現在履いている靴の減り具合や歩き方のクセを細かくチェックした上で、採寸をもとに木型を作成します。そしてスーツでいう「仮縫い」の状態であるトライアルシューズを2回も製作するそうです。
ここまでの過程で四ヶ月以上かかるそうで、はぁ~気が遠くなりますね。他の靴関係者の方に言わせると、この妥協のない丁寧な製作でこの値段は安い位だ、ということ。本当に良いものを生み出す為には、気合も時間もかかるものなのですね・・・勿論その対価も。
一週間でスーツが縫えないか、という仕組みを我々考えたりしてますが、全然違う世界の全く違う物づくりの価値観ですよね。
しかもAB○マートって、もともとスニーカー主体のお店なのに、敢えて高級シューズに参入しようとしているというところが、考えさせられるところだと思います。