東京店の川本です。
世界金融危機以来、高級ブランド業界にかげりがみえ、日本市場から撤退するブランド店が続出するなか、相変わらず絶好調のユ○クロの店舗には格安のジーンズやカシミヤセーターを求める客があふれています。
昨日1日にパリ中心部オペラ座近くにユ〇クロ「パリ・オペラ店」がオープンしました。開店前には800人近い行列ができ、その後も入場規制が続いたとか。同店の海外店としてはニューヨーク、ロンドンに次ぐ大型店舗で、これだけの売り場面積ですから、商品の方も「ユニクロ」の旬のバリエーションがすべて揃うということになります。中でもオープンの目玉は、世界的ファッションデザイナー、ジル・サンダー氏との取り組みによって新しく誕生したコレクション「+J」が、本国日本に先駆けて発表されるということです。
ユ○クロよりも一足先にパリに定着した「MUJI(無印良品)」は、シンプルなデザインでどちらかというと裕福な層に受け入れられており、「MUJI」はなかなかしゃれたブランドという位置に定着しています。しかしものによっては日本の販売価格の2倍から3倍のプライスがついていたりしているのに対して、ユ○クロは日本とほぼ同価格。柳○社長の考え方は、店長のあり方、社員の教育、店頭でのサービスなど、できるだけ日本流でやりたいということで、このあたりに今後の海外での商売が成功するかどうかのポイントがありそうです。