東京店の田上です。
プロ野球はクライマックスシリーズ突入ということで大詰めですが、ソフトバンクホークスはあっさり第一ステージ敗退で、話題にすると社長に殺されそうなのですのでやめておきます。
ということで菊花賞です。牡馬クラシックの最後の三冠目のこのレースは淀の3000mの長丁場を走りぬくことから「最も強い馬が勝つ」といわれています。
菊花賞は英国最古のクラシック競走のセントレジャーステークスを範として創設されたものですが、セントレジャーの第一回目は1776年の施行なので、本家は200年以上の歴史があるということですね。20世紀初頭までは長距離を走破するスタミナを持つ馬が最上のサラブレッドと認識されており、セントレジャーはクラシックの中でも最高の権威を誇っていました。ところが近年は競馬の世界的なスピード化に加え3歳有力馬の多くは凱旋門賞に向かうため、レベル低下が顕著になってしまっています。
日本の場合も長距離適性のない一部の有力馬が芝3000mの菊花賞を回避して、芝2000mの天皇賞(秋)に出走する傾向も増えてきています。しかし本家セントレジャーよりもまだまだ評価が高いのは、勝ち馬が古馬になっても活躍する馬が多いからです。
私の今年の注目馬はダービー4着、前哨戦のセントライト記念を勝ったナカヤマフェスタです。父ステイゴールドは、小柄な馬体ながら国内で連戦して海外遠征も平気でこなすタフさと、齢を重ねても衰えない末脚が持ち味でした。惜敗続きでしたが、海外遠征時には国内では考えられないほど勝負強く、ドラマティックなラストランでの香港GⅠ勝利で人気を得ました。父は長距離を得意としていましたので、ナカヤマフェスタは菊花賞にまさにふさわしい馬だと思っています。