東京店の田上です。
このところの小売業界では、衣料品や家電などの大手量販店が低価格展開で売り上げを伸ばす一方で、幅広い商品群を抱え、固定費の高い百貨店は対前年比で2けたのマイナスが続く厳しい状況にあります。こうしたなかで、高コスト構造を改善し魅力的で収益性の高い店舗をつくる、というコンセプトのもとにつくられた大○心斎橋店北館がお披露目されました。
従来の本館であった南館と合わせるとこの心斎橋店の売り場面積はほぼ2倍の約8万平方メートルと、現時点で関西最大規模の百貨店が誕生することになります。
リニューアルした北館の目玉は、主力売り場となる地下1、2階に設けた若い女性向けのカジュアル衣料品売り場、その名も「うふふガールズ」。ファッションビル風の売り場構成に変更したとのことで、その他にも関西最大級のブライダルサロンや、9打席の試打室やシミュレーション機器のあるゴルフ教室を併設したゴルフ用品フロアなどもあるそうです。
従来の売り場面積ではどうしてもシニア層向けの売場が主力であったのを解消し、利幅が食品のほぼ半分とされる若者向けカジュアル衣料品売り場を「一等地」に設置できたのは低コスト化によるものです。売場の面積は2倍でもこの百貨店では社員を増員せず従来の人員を継続する、ということはつまり納入業者の負担が・・・。14日オープンということですがどのような反響になるのか注目です。