東京店の田上です。
先日出張の折に大阪ミナミのアメリカ村にある「デニム研究所」というジーンズ店に行きました。国産ジーンズ発祥の地、岡山県倉敷市児島地区のメーカー5社でつくる児島デニム協同組合の直営店です。
ご存知のように昨年千円以下のジーンズが次々にマーケットに投入され、価格破壊が急速に進みました。今年に20~30代の男性を対象に行ったある調査によると、35.6%が「低価格ジーンズを持っている」と答えたそうです。
この影響をまともに受けたのが1~2万円の価格帯が中心の老舗ブランドで、 人気ブランド「リー〇イス」を展開するリー〇イストラウスジャパンの昨年11月期の売上高は、なんと前期比27%減と大幅ダウン。ジーンズはもともと素材やデザインで差別化が難しく、激安品の登場でブランド重視のファッション衣料から実用衣料になりつつあるといわれています。
まさに仁義なき戦いが繰り広げられているわけですが、そのなかで地場の児島メーカーはあの手この手で対抗策を講じています。インゲレッソでも色々なチョイスができるパターンオーダーの高級ジーンズを取り扱っていますが、そこそこ反響があって結構売れますからね。また同じジーンズでも「ビンテージもの」と呼ばれる高級品には根強い愛好家が多く、販売は意外と落ちていないそうです。この逆風をはねかえすのは難しいとは思いますが、地場産業を応援したい気持ちです。