東京店の川本です。
"rolling stones gathers no moss(転がる石に苔むさず)"は、一般的にはじっくり腰を落ち着けて物事に取り組まないと力はつかないというネガティブな意味合いですが、アメリカでは、常に変化するものは、古びることがないという肯定的な意味で解釈されることもあるようです。
さて、ローリングストーンズです。ロック草創期の60年代から現在まで40年以上、一度も解散することなく第一線で活動を続ける、ロックバンドの代名詞的な存在といえるでしょう。
弊社のロックオタク社長は、学生時代ファンクラブに入っていたこともあるほどのストーンズファンでしたが、多くのオリジナルアルバムの中の最高傑作は、完成度では「レットイットブリード(1969)」だが、ブルースやR&B色の濃い「メインストリートのならず者(1972)」も地味ながら味のある素晴らしいアルバムだといつも絶賛しています。
当然「BAR SORA」でのリクエストも多いのですが、特にB面の「スウィートバージニア」から始まるアコースティック色の強い流れは、確かに演奏は土臭くもテンションの高さは凄まじく、楽曲もバラエティに富んでいます。リリース当時は、統一感のないアルバムという批判的な評価だったというのが信じられませんが、今となっては、ロックに携わる者の誰もが作りたいが誰にも作りえないアルバム、というほどの評価を得ています。
今尚現役のローリングストーンズ。生きた化石とか偉大なるマンネリズムとか言われても、実は時代時代によって様々なエキスを吸収し消化しつつサバイヴしてきたのです。前述の意味合いでは間違いなく後者のポジティヴな意味合いがぴったりあてはまると思います。