東京店の田上です。
先日漫画家の赤○不二夫が亡くなった際には、各マスコミで大きく取り上げられていました。代表作としての「天才バカボン」、「おそ松くん」、「ひみつのアッコちゃん」やそれぞれのキャラクターが改めて紹介されていました。ところがそんな時には絶対取り上げられないが、作者自身が最も好きだった作品というのが「レッツラゴン」です。
私が小学生だった当時少年サンデーには、「ダメおやじ」、「漂流教室」などが連載されていましたが、「レッツラゴン」もリアルタイムで目にしていました。
その内容は今考えてもぶっ飛んでいましたね~。当時赤○不二夫は他誌で「天才バカボン」も連載していて全盛期だったと思いますが、起承転結のストーリーは滅茶苦茶、しかも暴力・差別なんでもあり、だがギャグのスピード感は抜群で、シュールな世界が展開された漫画でした。あのナンセンスギャグ炸裂の「天才バカボン」にすら作者は飽き足らず、その憂さ晴らしにこの作品を描いたとも言われており、「描いてて気持ちよかった」とコメントしていることからも、いかに「レッツラゴン」の内容が破壊的だったかわかります。
当時この漫画を読んでいると母親から、「そんなマンガ読むんじゃない」と叱責されたのを覚えていますが、もし今この内容で少年誌に連載したら間違いなく大問題になっていると思います。
赤○不二夫の死後、その作品がよく売れているということですが、このように作者の本当に思い入れがあったものと世間が注目するものは意外と違うのかもしれませんよね、ベラマッチャ!