東京店の田上です。
昨日ローカルの新潟開催も終わり、来週からはいよいよ中山開催が始まります。
ところで中央競馬界では、あの武豊の新人時代を上回るペースで勝ちまくっている新人が現れて話題沸騰なのをご存知でしょうか?
彼の名は三浦皇成。競馬学校時代からかなりの評判で、その頃から武豊を凌ぐ逸材と言われているようです。
所属厩舎である河野調教師の支援をバックに、武豊の持つ新人最速50勝到達記録を更新し、今現在52勝をあげています。新人年間最多勝利は武豊騎手の69勝ですので、それをも上回るペースです。函館2歳ステークスで重賞も制覇し、その勢いはとどまるところを知りません。
その彼にはこんな逸話があります。
アドマイヤの冠名で知られる近○利一というまさに栄華を極める有力オーナーがいるんですが、競馬界では数多くの有力競走馬の馬主にして阪神馬主協会会長であり、相撲界ではあの朝青龍の後援者という人物です。あの武豊の騎乗に不満をぶちまけ、ある有力馬からおろしたのは有名な話です。天下の武豊を降板させた馬主など前代未聞であり、いかに力を持った馬主であるかわかると思います。
三浦騎手がデビューした翌日にこの馬主の馬に騎乗することになったのですが、レース中、この馬が故障を発生し、転倒して予後不良になってしまいました。携帯に届いた調教師の故障報告の電話にこの馬主は「人はええ。馬はどないなったんじゃい」とまくしたてたそうです。その後、結局はその馬主の所有馬のすべてが転厩という新人にとっては厳しい最悪の事態になってしまいましたが、自分を擁護してくれた調教師への恩は忘れまいと、なんと「もう、あの人の馬には跨りません」と宣言してしまったというのです。
その後の活躍は述べたとおりです。今後もこの有力馬主に睨まれてどう生き残っていくのか、大レースでアドマイヤの馬と対決することはあるのか、興味津々です。オーナーが強烈に力を持っている今の競馬界に現れた痛快な若者に応援のエールを送りたいですねっ!