札幌店の渡辺です。
月も替わり、巷では31日のハロウィンの飾りつけが目立つようになってきました。ジャック・オ・ランタンをデザインした、あのかぼちゃの絵や飾りつけをいたるところで目にします。
ところで道内ではハロウィンに似た習わしがあるのをご存知でしょうか。
それは8月7日の七夕に行われる「ローソクもらい」と呼ばれるものです。夕暮れから夜に子供たちが提灯を手に近所の家々を回って玄関で歌を歌い、お菓子やお小遣いをもらうというもので、これって似てるというより、そのまんまハロウィンじゃないですか。ですが結構古くからある習わしで、江戸時代の文献にも存在が認められるようです。
その歌の内容も道内の地域によって多少違うのですが、
「ローソク出せ出せよ~、出さないとひっかくぞ~、おまけにかっちゃくぞ~(ひっかくぞ)」 とか「ローソク出せ出せよ~、出さないとかっちゃくぞ~、おまけに噛み付くぞ~、噛み付いたら放さんぞ~」
といったちょっと物騒なものや、
「竹に短冊七夕祭り、大いに祝おう、ローソク1本頂戴な~、くれなきゃ顔をかっちゃくぞ~」 といったものもあります。
ハロウィンなんて日本じゃ定着してきたのは割と最近ですし、私はまたこの「ローソクもらい」を真似したもんかと思いましたよ。ちょっと前にはお盆や七夕の時期には、日本の全国各地にこんな子供にとって嬉しい習わしがあったようですが、海外のものに飛びつきたがるのは日本人の習性ですよね。