東京店の田上です。
カウチサーフィンという言葉をご存知でしょうか。私も最近知ったのですが、一言でいうなら「カウチ(ソファ)などの寝る場所を、旅行者に無償で提供し合う」システムです。ホームステイと違うのは、基本的に提供するのは基本的には寝る場所だけという点。提供する側(ホスト)と提供を受ける側(サーファー)はサイトを介して交渉をするというものです。
そんな知らない人のところに泊まったり、知らない人を寝泊りさせるのは危険じゃないのかと思うかもしれません。このシステムを利用するには、まずウエブサイトへ登録して会員になることから始まります。語学力、趣味、居住国、宿泊の可否などのプローフィール情報を登録し、旅行する際は行きたい国に住む会員に連絡をとって、宿泊できるか交渉するというものです。逆に他のカウチサーファーが旅行したい時は、条件さえあえば、自分の家の宿泊も無料で応じなければならないのです。会員は相手のプロフィールやその会員のこれまでの対応についての利用者の感想などの書き込みを閲覧したり、自由にメールすることもできることで信頼性の判断になります。
これは1999年に24歳のある青年が始めたシステムで、現在では全世界で90万人の会員登録があるというのですから驚きです。サイトには「世界中にタダの宿泊所を設けるだけが目的ではなく、家と心を開き、異文化が生む幅広い知識の共有を助けることが主な目的。旅のスタイルだけでなく、個々の世界とのつながり方を変えたい」とあり、なるほどと思いました。
従来型の商売をしている旅行会社やホテル業者にとってはうれしくない話なのかもしれませんが、これこそインターネットの草の根的な広がりだと思いますし、非営利組織がやっているところがミソではないでしょうか。
では自分の身になってこれに参加できるかというと、う~んと考えてしまいます。海外に行って知らない人の家に泊まるのはちょっと無理ですかな。若かりし頃ならともかくとしてね・・・