東京店の豊田です。
最近よく聞かれるようになった言葉に「草食系男子」というのがあります。優しく穏やかでまじめというイメージの「草食系男子」の新しい消費志向に対応しようと、売り手側企業も真剣に向き合い始めたということです。年齢層は20~30代で私から見てやや下の年代だと思いますが、スイーツやファッション、美容に関心が高く、車やバイクには興味なしというのが特徴と分析されています。
例えば「弁当男子」という若い男性向け専門のの弁当箱販売コーナーがあるのですが、今年4月の売り上げは前年同月比約80%増だそうです。また人気スイーツ売り場の行列にも若い男性の姿が目につくようになってきたといいます。外食を控える内食回帰の流れもありますが、やはり従来の消費志向とはかわってきているようです。
また少し前にここの欄で取り上げたことがあるこれまで主に女性のアイテムだったストールや革製小物に若い男性が関心を強めているというのも「草食系男子」の新しい消費志向です。さらに女性向けのイメージがあったエステ業界も草食系男子に熱い視線を注いでいるそうで、実際にひげなどの脱毛の施術を受ける男性が急増中だそうです。
傾向としては消費志向の中性化といえるでしょう。我々の業界にとってはどうかと考えると、根底に派手な消費はしない節約志向があるようなので、年代的にも高価格品販売は難しいでしょうし、過剰な期待はできにくいのではないかと思われます。ただ徐々に増えていくそんな年代に向けてどのような商品を提示するのか、知恵と企画力が試されていると思います。