東京店の田上です。
イタリアで開かれている主要国首脳会議(G8サミット)のニュースがいくつか伝えられています。スキャンダルまみれのベルルスコーニ伊首相の「オレのためのサミット」と豪語の一方でホスト国への不満が続出だとか、いくつもの会談を予定していた胡錦濤国家主席がウイグル暴動への対応で開幕直前に緊急帰国、公式行事をすっぽかした仏大統領夫人にホスト側激怒、と本質的な部分じゃない報道がメインなのが気になりますが。
ところで麻生首相はこのサミットへの参加に並々ならぬ意欲を示していたと言われています。これだけ逆風にさらされていても解散も実施せずにきたのはサミットへの参加があったからだといわれる程です。
ところが現地ではその晴れ舞台が散々なことになっていたようです。普通なら各国首脳との会談で日程が一杯になるものが、事前に決まっていたのは議長国のベルルスコーニ首相との会談ぐらい。外務省は参加各国に会談を申し入れるもことごとく袖にされ、オバマ大統領とも立ち話的な会談にとどまり、先が見えている政権に対してすっかり足元をみられた格好になってしまいました。
さらに各国首脳が一緒に写っているカットにも物言いがついています。シルバーグレーのスーツそのものがKYだとかいう意見については、いい仕立てのスーツでもあり目立つことは全く構わないと思うのですが、今回の開催地ライクラは最近の地震の被災地であり、弔意を表して各国首脳は黒スーツなのに・・・といわれればその選択に首をかしげたくもなります。なんだか自分の国のトップがこんな扱いなのもちょっと悲しくなりますよね。