東京店の川本です。
昨年のブルートレインの廃止に続き、3月のダイヤ改正で昭和の香りのする特急車両が引退するそうです。クリームと赤に塗り分けられたボンネット型車両を使用した夜行急行の「能登」がそれで、この急行が廃止されると昭和の一時代を築き上げたボンネット型車両が完全に姿を消すとのこと。
実はこの車両には一際思い入れが強いんです。私の父は国鉄職員で新幹線開通後はずっと定年まで新幹線に乗務していましたが、その前はこのボンネット型車両を使用した始めての特急「こだま」に乗務していたんです。私が生まれる前の話ですが、父の影響で鉄道好きになったこともあり父はこの車両を見る度にそのことを自慢げに話してくれました。
東京店の近所にあった交通博物館にも子供の頃父によく連れていってもらいましたが、館内にはこの車両の食堂車の一部を使用したレストランがありそこで食事をしたのも良い思い出となっております。
結局実際に私自身がこのボンネット型車両に乗ったことはなく、ちょっと残念な気もします。今では家族旅行などでも自家用車を利用するほうが圧倒的に多く鉄道マニアというわけでもありませんが、夢中になった昭和の名車の引退はやはり寂しいものがありますね。