毎日暑いとはいえ、女性の薄着姿の見れる夏ももうすぐ終わりというところですが、この夏の女性向け商品で大ヒットしたのがユニ○ロの「ブラトップ」です。
タンクトップやチューブトップのバストの部分をブラジャーと一体化させた新しいウエアということで、外着にもインナーにも使えるカジュアルでセクシーなスタイルが支持され、なんと300万着を売り上げたとのこと。テレビCMでも女優の吹○一恵を起用してましたが、後姿上半身ヌード登場するのは結構インパクトありましたよね?
ブラトップ効果でユニ○ロ既存店売上高は、前年同月比11.9%増の2桁の伸びを記録した7月まで3カ月連続のプラスが続いているようです。デフレ時代の価格破壊で急成長したユニ○ロですが、値上げが続くインフレ時代に割安で魅力ある新商品を送り出していることが、消費者の高い支持を受けています。
証券アナリストのコメントで嫌だなと思ったのは、「『不景気=ユニ○ロ』という構図が定着した。『お父さんはユニ○ロで』と、百貨店から再び顧客が流れている」というものです。「百貨店低迷の一方で・・・」という話の展開は分かるとしても、『お父さんはユニ○ロで』っていう言い方はどうなんでしょう。ユニ○ロには罪はなくとも、家族のために懸命に働く(私のような?)世のお父さんに対してどうなの、と思ってしまいます。
ユニ○ロを展開するファースト○テイリングでは売上高1兆円を目指す、と鼻息があらいようです。その一方の百貨店も低価格商品の投入や10~20代の若い女性の開拓に乗り出すなど、巻き返しに懸命です。
消費者の節約志向は今後もますますはっきりしてきますので、高くても良いものを売りたい我々としてはどう対処していくべきなのか頭の痛い問題です。