東京店の川本です。
先日は日本酒の話題を書きましたが、今日は酒でもスコッチを取り上げてみます。
普段私はウイスキーを飲むことはほとんどありませんが、例の「BAR SORA」で先日久し振りにスコッチを口にしました。しかもうちの社長がボトルキープしているのは、ウイスキー愛飲家でもとっつきにくいと言われるアイラモルト「ラフロイグ」だったのです。
スコットランドの狭いエリアの中でも地域が違うとそのテイストに大きな違いがあると言われますが、そのなかでも「ラフロイグ」は際立っています。なによりその強いピート(泥炭)臭が好きな人は好きだし、嫌いな人はとことん嫌いというぐらい好みが分かれると思います。
泥炭は主に燃料として使われるもので、低気温地域の沼地で植物遺骸など堆積してできるものなのですが、燃料としては品質はよくなく、工業用としての需要は少ないのですが、戦争末期には貴重な燃料として使われたこともあるそうです。「ラフロイグ」のようなスコッチウイスキーの製造過程では、大麦を発芽させて麦芽にした後、麦芽の成長をとめるために乾燥させるのですが、その燃料と香り付けを兼ねてこの泥炭が使われるのです。そんなわけで非常に独特の臭いがキツイ「ラフロイグ」ですが、最近実験的な試みとして「クォーターカスク」なるものが開発されていて、それは小さな樽を使ったりすることによって100年前のウイスキーの味を再現しようというものなのだとか。
「BAR SORA」のようなシチュエーションで「ラフロイグ・クォーターカスク」をいただくのは、ややレトロな音楽と合わせて良い雰囲気を醸し出します。まあ酔っ払ってきたらそのへんのウンチクもどうでもよくなっちゃいますけどねぇ、ハハ(←お前は何飲んでも同じだ!・ 社長談)