東京店の川本です。
昨日御幸グループの某縫製工場の説明会に行って来ました。イングレッソのメイン工場はホームページでも紹介しているように札幌にあるエルムソーイングです。
が、当店の親会社であるボン・ロードでは他にもお客様のニーズに応えるべく、さまざまな工場を利用しています。
そのひとつが今回説明会を開催した工場で、縫製の自由度が高くテーラー様が使いやすいのが特徴でもあります。
年に1回行われる説明会でここ数年は毎年新たなモデルを発表し続け、特に若い層にアピールするようなハイゴージに細身のシルエットのものの開発が顕著でしたが、今年は大きな新しいモデルの発表はなく、オプションを充実させた内容となりました。
主なものは次の通りです。
1.カラークロス・ステッチ糸色が選べるようになりました。
2.トリミングジャケットが登場
プレッピールック(かつてアメリカのハイスクールで流行した着こなし)を彷彿させる、トリミングジャケットの登場です。上襟、ラペル、フロント、胸P口、腰Pフラップにテープを取り付けた最近復活の兆しのある流行のアイテムです。テープの色は白と黒のみ。
3.スタイリッシュスリム(流行のスリムラインのスーツ)にローゴージセミノッチラペルが追加
行き着くところまでいった感のあるラペルのハイゴージで すが、ここに来てまた徐々にゴージラインが下がりつつあります。それに対応しゴージを若干下げ、細身のナローカラーを合わせたスリムなジャケットです。ゴージは下がっているものの、上襟は高めなのが特徴です。
4.フレアータイプの袖の追加
ラッパ袖ほど極端でなくビジネスシーンでも対応できる、肘を若干細くして袖口まで適度に広がるセミフレアーのシルエット。細身の袖がスマートさを演出します。
5.ターンナップカフ
ワイシャツのデザインなどにある袖口を返した(しんぐるカフとダブルカフスの中間的デザイン)ターンナップカフをスーツの袖口に取り入れたもの。今まで袖口のポイントと言えば本開きと切羽の糸色を変えることくらいでしたが、コレで袖口をよりおしゃれに演出することが可能です。また、ターンナップカフは縫いつけなので、後で取り外すことも可能です。
6.ウェイト・チェーン
昔、サイドベンツの開きを押さえるため、5円玉を縫いつけ重石とするなんてことがありましたが、これは5円玉の変わりに上着の裾の折り返し部分に、チェーンを縫い付けたもの。あまり実用的とは言えないかも知れませんが、話題性はあるのではないでしょうか?
以上ざっと紹介しましたが、当日残念ながらカメラを盛ってなかったため、ご紹介できる画像がありません。また近いうちこの場で紹介できればと思っております。
なおイングレッソでは今回紹介した工場もご利用いただけます。詳しくは川本まで、お電話かメールにてお問い合わせください。