東京店の川本です。
今、廃道がブームだって知ってました?
全国に点在する廃道を、景観・歴史・荒廃度といったテーマ別に紹介したり、写真や図版を豊富に使い、探索の心得や観察のコツも説くするムック本が10万部単位で売れているのだそうです。マニア向けの内容に思えますが、発売前からネット予約が殺到したといいます。
ネット上でも、数年前から廃道情報サイトが目立ち始めていて、1日約1万人が閲覧する人気のサイトでは、現地調査や文献調査で仕入れた情報をサイトで随時公開しています。
廃墟や遺跡が点とすれば、廃道は地域や人を結ぶ線であり、どんな人が通り、代わりにどんな道ができたのか、政治的な背景や地域事情など、開通から廃止に至るまでの多様なストーリーが想像を膨らませ、興味を呼んでいるようです。中高年に人気の「旧道めぐり」とはちょっと異なるようです。
悲喜こもごもを織り交ざり滅んでいったものへの興味といわれれば、なんとなく理解もできるような気がしてきますが、わざわざ人の知らない廃道に行って、レポートをネット上にアップしてって・・・やっぱりマニアックですよね。