東京店の豊田です。
実体はマクドナルドだったという「クォーターパウンダーショップ」が話題になりました。
場所は表参道と渋谷の2店舗。赤と黒を基調にしたおしゃれなショップで、初日、店舗前には500人もの人が並んだといいます。肉はジューシーでボリューム感があり、申し分なく美味しい。その上キャンペーン価格で、クォーターパウンダー・チーズとポテト、飲み物のセットが500円というものです。
クォーターパウンダーとは、ミートパティが1/4パウンド(ポンド)のハンバーガーで、別段マクドナルドの専売特許ではなく、一般的な名称ですが、アメリカ国内ではマクドナルドが商標登録しているのです。
このように既存の会社名、ブランド名など商品広告に必要な主要なポイントをあえて伏せて行う広告キャンペーンのことを
ティザーキャンペーンと呼ぶそうです。
マクドナルドによると、クォーターパウンダーショップは既存のマクドナルドの店舗よりも約6割、売上が高かったといい、顧客からは「美味しい」「最近マックに行っていなかったが、これなら食べてもいい」という声が多数上がったそうで、役目を終えたクォーターパウンダーショップ2店舗は今週の27日に閉店し、その後は関東圏のマクドナルド約1200店舗で「クォーターパウンダー・チーズ」「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」の2商品を発売するとのこと。
近年、企業にとって、これまでカスタマーではなかった層を自社の顧客として取り込むことは大きな課題であり、その重要性はますます高まっています。別名義のショップを展開するというのは紳士服業界でもありましたが、スポットでこういう仕掛けをしてもともとの店に顧客を誘導するというやり方は斬新に感じました。