東京店の川本です。
昨夜久し振りに池袋「bar sora」に行きました。途中から入ってきた酔っ払いの中年カップルには閉口しましたが、マイペースを保ちつつ好きな曲に没頭しました。
ローリングストーンズの70年代中盤は商業的スランプに陥っていた時期と言われています。バンドとしては脂がのってフルスロットルで駆け抜ける勢いも、楽曲的にメロウな色彩が強くなっていたのが影響していたと思います。
74年の「イッツオンリーロックンロール」もまさにキャッチーなタイトル通りの内容ながらもセールス的にはいまひとつでした(それでも全米No.1にはなりましたが)。その中でも「If You Can't Rock Me」や「Dance Little Sister 」などいくつかストーンズらしい曲もあって、たま~に聴きたくなるアルバムなのです。
このアルバムの後、従来のストーンズにはないメロディを生み出していたギターのミックテーラーが脱退し、ロンウッドが加入。バンドとしてはいくつかある好調期の一つにまた突入して行きます。ストーンズほど活動が長いバンドになれば、駄作とはいわないまでもそれほどでもない作品も当然あり、しかしそんな作品にも不思議と愛着がわいたりするもんです。