東京店の田上です。
昨年度の通信販売の全国売上高は推定8兆円強と、ついにコンビニエンスストアや百貨店の規模を抜いたということです。
そのうちインターネット経由で注文する比率が7割以上に達するということで、このネット通販をけん引役に市場全体は00年度に比べて3倍強に膨らみました。従来の中心だったカタログ通販は06年度から頭打ちで、翌年にはネット通販がカタログ通販を抜いています。さらに今後はモバイル通販が伸びていくことが予想されているようです。
ネット通販は、当初はネット限定品などでアピールしていました。しかし消費者がEコマースでの購入に抵抗がなくなり、慣れてきた昨今では、価格の安さと利便性が受けており、価格を比較しながら少しでも安く買おうと、ネット通販を利用する消費者が急増している実態が浮かび上がっているようです。リアル店舗は伸び悩んでいる現状、明らかに消費者の行動が変化しているといえます。
一方でこのネット通販の利便性からついつい衝動買いしてしまうことも多いもの。××円以上購入の場合は送料無料!につられて買いすぎてしまうこともなきにしもあらずです。
ある通販大手の調査結果では、女性限定ですが40代の23%以上は商品がきてもなんと1週間以上放置しているというのです。万一返品したくなったら1週間以内に返品しなきゃいけないのに・・WEB上での買う行為自体に満足してしまっているのでしょうか。消費者にとって利便性も思わぬ弊害?も生んでしまうようです。