東京店の川本です。
2月は平日が19日ということで本当にあっという間でした。東京では暖かい日も増えてきて、3月はいよいよ春夏物販売本格スタートです・・・って盛り上がってくれればいいんですが。
今日はちょっとシブいところでシカゴブルースの代表的シンガー、ジュニアウェルズです。バディガイとのデュオによる「フードゥーマン・ブルース(1965)」は60年代のファンク・ロック・ブルースをひと足早く総括したといわれる代表作だそうです。
ヴォーカリスト兼ハープ奏者のジュニア・ウェルズは、伝統的なブルースの押しはそのままに、ジェームスブラウンを引き合いに出されるようなファンク色の強いサウンドを生み出しています。すなわちスローナンバーはブールージーに、ブギーナンバーは思い切りファンキーな仕上がり。そもそもヴォーカル&ハープ、ギター、ベース、ドラムのシンプルなバンド構成で、音自体はスカスカなのに濃密な世界を作り出しているというまさにマジックですね、これは。
相棒のバディガイも狂ったようなギター奏法は封印し、バックに徹している点が絶妙のバランスですね。「bar sora」で私も初めて聴いたのですが、ロック好きの人をブルースの世界に引き込む「ブルース布教」の切り札という位置づけの作品なのだそうです。この日、私もすっかり感化されてしまいましたとさ。