東京店の川本です。
本格的に11月に突入ということで、さすがに東京でも朝晩は冷え込むようになってきました。池袋「BAR SORA」で流れる曲もしっとりとした雰囲気のリクエストが多くなっているような気がします。
ヴァンモリソンは60年代のゼム時代からすると超ベテランといっていいシンガーで、英国・アイルランドでは大御所といっていい存在です。日本には来日しておらず(大の飛行機嫌いだそうな)認知度はイマイチですが、R&B、ブリティッシュトラッド、フォークに通じ、2000年にはロックの殿堂入りも果たしています。
北京オリンピックの閉会式、二階建てバスの上で英国代表してベッカムらとジミーペイジが共演した(ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」を演奏、指パクかといわれ意外に不評)のが話題になりましたが、次回のロンドンでは再びジミーペイジもしくは再結成ツェッペリン、ミックジャガー、エリッククラプトンらがパフォーマンスを繰り広げるとされており、そしてあのヴァンモリソンも加わるのでは、などとと言われる存在なのです。
地元ではヴァンモリソンは、ミュージシャンズ・ミュージシャンとして多くの尊敬を集めていますが、一方で退屈・陳腐の代表に言われることもある程の長いキャリアです。
若き頃の作品には類い稀なソウルフルなヴォーカリストとしての才能が炸裂しており、この1970年の「ムーンダンス」はその代表作です。後にザ・バンドの「ラスト・ワルツ」に収録された「キャラバン」やタイトル曲「ムーンダンス」、「クレイジーラヴ」など、とても当時20代のアーティストとは思えない渋さと歌唱力に圧倒されます。
来日していない最後の大物といわれる彼の姿を日本で拝むことが果たしてあるのでしょうか?そしてロンドン五輪の開会式はどうなることやら・・・