東京店の川本です。
2月も平日営業日は今日で終わりです。東京はなんだかはっきりしない天気が続きますが、今日は珍しく雪が降ったりということで寒い一日でしたね。少しご無沙汰でしたので、池袋「SORA」に行ってこのところの凍えた心を癒すことにしました。
冷たい小雨降る中、店にたどり着いた私を暖めてくれたマスターのチョイスは、カレン・カーペンターの歌声でした。ベスト盤でしたのでお馴染みの楽曲が次々とかかりましたが、「Rainy Days and Mondays」(邦題「雨の日と月曜日は」)のメロディーが琴線に触れました。
ジャケットの色から通称「タン・アルバム」と呼ばれているセルフタイトルアルバム(1971年)に、この曲は収録されています。他には「Superstar」やバカラック・メドレーなどが収録されている名作です。
この「Rainy Days and Mondays」はソフトロックの生ける伝説、ロジャーニコルスの作です。ロジャーニコルスは60年代後半に登場し、並のソングライターが一生のうちに一曲かけるかどうかというレベルの曲を連発したと思ったら、早々と音楽界から退場してしまった不遇の天才ソングライターです。
80年代に渋谷系と呼ばれたコーネリアスの小山田圭吾やピチカートファイヴの小西康陽らがらが影響を受けたと公言し、再評価されたのがロジャーニコルス&サークル・オブ・ザ・フレンズのファーストアルバムです。
そのロジャーニコルスのメロとカーペンターズの組み合わせとは、まさに夢の組み合わせなのですが、さらりと名曲なのがまたそのいいところ。気分よく癒されたところで家路につくことにしました。
来週、来月からまた頑張ろう!